●明治和本●会社辨講釈 加藤祐一 松川半山 商業 明治5年 株式会社入門

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会社辨講釈 【判型】半紙本2巻2冊。縦222粍。 【作者】加藤祐一作(口授)。積玉圃主人編(聞書)・附言。松川半山(翠栄堂)画。 【年代等】明治5年11月刊。[大阪]柳原喜兵衛(積玉圃)蔵板。[大阪]書籍会社売出。 【備考】分類「商業」。近代的株式会社制度に関する知識は、産業・技術の場合と同じく、幕末・維新期に多くの先覚者によって日本に紹介された。なかでも、渋沢栄一が執筆した《立会略則》と、福地源一郎が訳出した《会社弁》の2書は、1871年大蔵省によって発行され、多くの読者を獲得し、会社、とくに株式会社の知識の普及に大いに役立った。現実の制度の面では、1869年に政府の勧奨によって、三都や開港場に株式会社を念頭においた通商会社・為替会社が設けられた(コトバンク)。このような情勢の中で、『会社辨』の要点をさらに平易に解説したもの。既に『交易心得草』を執筆して近代商業の啓蒙家の一人として知られていた作者が述べた口述記録を編集した近代商業や企業経営の入門書。なお加藤祐一は、この種の往来・入門書をいくつも手掛けており、同じ板元から『銀行規略』『会社辨講釈』『交易心得草』などを出版している。 ★原装・題簽付き・表紙やや汚・本文良好。色刷り口絵。【参考価格:日本の古本屋で、上巻1冊が、1万2000円~1万6200円】。

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